
第80期名人戦A級順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)8回戦が4日、東京と大阪の将棋会館で一斉に行われ、羽生善治九段(51)が永瀬拓矢王座(29)に敗れた。羽生は2勝6敗となり、最終局に勝っても9位以下になることが確定、A級から初めての降級が決まった。羽生は第52期から名人9期を含め連続29期、最高位のA級に在籍。トップ棋士として活躍してきた。しかし、前々期、前期とも4勝5敗の連続負け越しで順位を下げ、今期も復調できなかった。B級1組への降級は羽生と山崎隆之八段(40)の2人。終局後、羽生は「(来期については)まだ何も考えていない。次に全力を尽くしたい」と語った。
A級連続29期は大山康晴十五世名人44期(名人18期を含む)、谷川浩司九段32期(名人5期を含む)、升田幸三実力制第四代名人31期(名人2期を含む)に次ぎ、中原誠十六世名人(名人15期を含む)と並ぶ史上4位タイ。通算では大山44期、加藤一二三九段36期(名人1期含む)、谷川32期、升田31期に次ぎ中原と並ぶ史上5位タイ。
羽生は今年度、他棋戦を含めても勝率4割台で、1985年に棋士になって以来初めて負け越しの危機に陥っている。35年以上保ってきた通算勝率7割も切った。王位戦で挑戦者決定戦に進出したほか、王将戦リーグは4勝2敗で残留するなどの活躍も見せたが、A級順位戦では作戦負けで押し切られた将棋や、長時間の対局で終盤に間違うなど精彩を欠いていた。【山村英樹】
通算A級在籍記録
①大山康晴十五世名人=44期
②加藤一二三九段=36期
③谷川浩司九段※=32期
④升田幸三実力制第四代名人=31期
⑤中原 誠十六世名人=29期
⑤羽生善治九段※=29期
⑦塚田正夫実力制第二代名人=28期
⑧二上達也九段=27期
⑨米長邦雄永世棋聖=26期
⑩佐藤康光九段※=25期
(※は現役)
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